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試験運用を兼ねた旧サイトからの転載。
言っても大半が年明けからの視聴・観賞なのだが、この年末年始に観た劇場作品アレコレがひととおり面白かったので、そのへんまとめて一気に感想並べてみるテスト。
じゃあ…50音順で(←順番困った時の基本チョイス)
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』
本作の感想は率直に言うと難しい。
なんとゆーか、状況・事情の説明をほとんど入れないという不親切なシナリオになっていたのは、主人公のシンジと観覧客とを心理的にシンクロさせようと思ってそうしたっていう制作側の意図は充分分かる…んだけど、あまりにソレを強く出し過ぎちゃったせいで突き放し具合が悪目立ちしてたのは否めなかった。と、それでは面白くなかったかってぇと案外そんな事もなく、映像面を主にエンタメ性もちゃんと盛り込んだ内容でもあったので、そこんトコで楽しめたのも同時にあり。でも上記の作劇面とも相まって、個人的にはなんとも難しいトコという雑感。
ともあれアレが賛否両論呼ぶのは当然だわなぁ、ヒトによって「これでこそ」とも「最悪だ」ともなり得る内容だわ… ときに本作、周囲のシンジへの態度観てて『テイルズオブジアビス』を個人的に思い出したり。イヤまぁ本作のシンジは、ルークみたく責める気は微塵も起きんけどさ。アレはちょっと、さすがに仕方ないとしか思えねえ(苦笑)
『映画けいおん!』
コレは当然のように(?)年末に地上波放送したヤツの録画視聴。これはコレでなんだな、けっこう楽しかった。
元のアニメシリーズは、自分にとってはコメディ部分が好きだったアニメ程度のモンだったのだが、そのコメディ要素が全体的にちょうどいい感じで散りばめられていて、ソレのおかげで2時間尺を通して楽しく観られた気分。冒頭のデスメタルから地味にウケたしな(笑)
シナリオ的には海外卒業旅行の部分でビミョーなスケール感があっただけで、ぶっちゃけコレ劇場作品として2時間尺でやるほどのモノか?、くらいに思ってしまったんだが。しかしそれでもラストの1曲ライブまで少しずつ積み上げていって最後に綺麗に締める、という構成はコレがなかなか見事だった。アレはシリーズファンからしたら劇場で大感動だったんだろーなぁ、イヤまぁ私はコレこの通り「おおキレイ、見事」で終わったケドさ(笑) あと別で本作、所々でキャラの芝居(動き)が細かいトコがアニメとして地味に面白かった部分だったなー。
『劇場版ハヤテのごとく! HEAVEN IS A PLACE ON EARTH』
タイトル長ぇ。コレも年明け放送の録画から。そしてまたこれもコレで感想並べると上のと同じになるなぁ、地味だけど楽しかった。
コチラはホント上記以上に「わざわざ映画で…?」と思わざるを得ないほどフツーなシナリオだったんだが。1時間尺というコンパクトな内容と、やはりコメディ主体でお話を転がしていく基本の全体構成、ハヤテとナギのいちエピソードとしてキレイにまとめたクライマックスなど、地味さはあれど退屈することなくキッチリ楽しめたのが良かった。どっか余所で「昔の東映アニメフェア的な短編佳作」と言ってたが、まさにソレが的確な評価に思えるなぁ。
あと作品に対する感想とはズレるが、『けいおん』も本作も完全ノーカットで劇場版のナカミ全部放送してくれたのはホントありがたかった。や、やっぱり映画作品ってED曲も含めたスタッフロールまで全部ちゃんと観ないと「作品観た!」って感じ湧かないんだよなぁ。だからテレビのロードショウとかあっても物足りなくなるから個人的にはあんま歓迎しないワケで。
閑話休題。にしても、本作を受けたカタチで始まったらしい先頃のアニメ第3期だが、あとになったけどこうして劇場版観ると「ハヤテとナギの物語」としてひとつづつ積み重ねられてるんだなぁと。つーかこうしてそれぞれのアニメ版を観るとどれも原作で描かれないとむしろダメなエピソードだよなー、畑さんマンガの構成はどうする気でいるんだろう( ̄▽ ̄;)
『FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE』
コレはレンタル、てかそもそも別に劇場作品ではないんだが、まぁ作品スケール的には同等だしよかろ。んで本作は単純に映像で相当楽しめた。
ゲーム誌なんかで紹介されてた当初からそこそこ気にはなってて、去年気が付いたらレンタルで扱うようになったから今回BDで観た次第だけど。正直なトコ、シナリオ的にはイマイチだったしラストで劇中の問題(災厄)が解消されたくだりにしてもワリと「なんで?」って感があったのは正直なトコ。仲間が集結したのも、イイんだけどお前らどっから湧いて出てきたって気分だったし。新型飛空艇ったって唐突すぎるわい。
しかしながら上記の通り映像面、フルCGで描かれたその画面は13年現在でも充分通用するだけのハイクオリティぶりで、何よりバトル描写が想像よりもずっと高いエンタメ度だった。記憶が確かならインタビューなんかで制作スタッフが「レベル99オーバー」を謳っていたハズだが、まさしくソレを表現したかのような戦闘アクションは実にどハデで、クラウドのギミックバスタードソードなど厨二心をくすぐるような武器アイディアもかなり面白いトコロ。まぁアクションがぶっ飛びすぎててお前ら重力の概念を知らんのか状態だったのはあったが(笑)、でもあのくらいハデだともう限界突破で格好良さの方が勝るなー、最後の連続斬撃(アレって超究武神覇斬?)なんて完全に空中走ってたけどそれはソレって気になったし(笑)
にしても…純映像作品ながらもこんだけのクオリティのモノが既出なんじゃあそりゃ、実質的に『FF7』のゲームリメイクを作れないのも頷けるわ。このレベルをゲームの実機映像でも求められるのはまず間違いないからなぁ、ソレはあまりにも不可能すぎる。
『ONE PIECE FILM・Z』
本作はもう文句無し、すっげえ面白かった。
制作陣全体が掲げていたという「ターゲットは男子中高生」との文言に偽り無し、同じく原作・尾田さんの制作指揮による『ストロングワールド』よりも任侠モノ的なイミで漢臭さが割り増しにされた作劇展開は、完全に純粋に少年マンガが元来持つ魅力の凝縮。ヒロインの窮地を救うために一丸となって戦う、という『SW』のシナリオの方が比べると個人的には好きだったけど、でも本作の漢臭さの方が好きって観覧客は確実に少なくないだろーなぁ。実際にというか、自分の隣席で観てた人なんてラストで泣いてたもんな。つってもあのお客さん確か女性だったけど。
また作劇以外にもアクションシーンの動画・演出が終始とんでもねえレベルの完成度。まぁ動くのなんの、エフェクトもキマりまくってるのなんので、正直この畳みかけてくるハイパーバトルを観るだけでも本作は価値があると思えるほど。なにせ演出が過ぎて通常のテレビ版と比べると誰も彼も3倍以上パワーアップしてるようにしか見えん有様だからな、黄猿・ボルサリーノなんて特にスゴいことになってたし。「劇場版の戦闘力」でかかってこられたら「テレビ版の麦わら一味」では絶対勝てないってあのオッサン(笑)
ときに個人的には、エピローグでやった青キジ・クザンの一括が劇中でもっとも素晴らしい演技だった。あのひと声でストーリーがガシッと締められた気がしたなぁ。
……以上。元のサイト日記版からコピペして少し文面直してみたけど、このくらい長いと「続きから」で区切ったりするのが正解かねー。うーんまだまだ使い勝手が掴めんわい。