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白ペンギンが宣うた、白ペンギンHILOが日々つれづれに思ったことを宣うブログ

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たまにオススメこの一品・13年 春

 今日で4月も終わりだけど、普通にクソ寒くてハラまで立ってくるレベル。いや実際ゴールデンウィーク中はだいたい天気が不安定というか、ヤケに気温高いか低いかの2択って状態が多い気がするけど、今年は後者にしたってイキオイ振りすぎだろ、とゆー。ストーブまだ片付けなくて正解だったな・・・ つーか元々は、今回の連休は道東に足を伸ばそうと画策してて結局都合アレコレでやめにしたんだが、なんか日曜あたりのニュースでアッチ方面は20cmくらい雪積もったとかほざいたらしいからナ。出かけない判断でマジ正解だったワ、まぁ内心それでも元々家にいたいってワケじゃないから複雑ではあるガ。

 さて本日の記事タイトル。何を始めようかというと、私が買っているマンガなりライトノベルなりその他色々な作品を不定期的に取り上げて紹介してみようとゆー考えでして。当ブログの立ち上げ前に余所のサイト掲示板での投稿を眺めていてフイに、自分でもコレやってみようかと思いついた企画というか案というか、まぁそんなトコ。現状の構想(?)としてはシーズン毎・3ヶ月にいっぺん程度のペースでやればイイかなと思ってるので、初回になる本日は「13年 春」と付けてみた。まーなんかシックリ来なかったら記事題とか変えるかも分からんけど、とりあえずそんな次第で。

 では今回取り上げるのはマンガ作品
  題名『EIGHTH(エイス)』
  作者 河内和泉さん
  
レーベル ガンガンジョーカーコミックス 現時点で10巻まで刊行中
 内容というか設定は、アメリカにあるバイオテクノロジー系の民間企業研究機関・エイスを舞台に、遺伝子工学分野で様々な研究を行う科学者(化学者)らを護衛する保安警備(セキュリティガード)の少年・ナオヤを主人公として、それぞれの立場から「らせんにまつわるおとぎ話」と題し色々な事件や騒動に立ち向かっていくという、そんな感じの物語。・・・って書くとえらく小難しい印象を与えてしまいそうだけど、実際の作中ではそうした遺伝子工学関連のネタは実にサラッと分かりやすく解説・描写されるので、ソコでつまずくようなことはまず無いかと。
 つーかぶっちゃけてしまうと遺伝子だのバイオだのは作劇的には大概副次的な要素で、むしろ物語の中核としては下は8歳・上は推定30歳くらいの色んな女子達に右往左往されるナオヤ少年の受難な日々を楽しむのがメイン、みたいな(笑) 超天才だけど生活能力が壊滅してる植物学者とか、特別な能力は何も無いけどあるイミで劇中最強な女子高生とか、そうした様々な女傑に囲まれつつガードとしての責務をまっとうしようと奮闘する主人公の活躍が、悲喜こもごものドラマあり命がけのバトルもありで描かれるのが面白い、そんなマンガです。
 実は本作いまこの時期に取り上げたのには少しばかり理由があって、というのも遺伝子工学研究ってことで現在リアルでも話題騒然まっさかりなiPS細胞も物語で出てくるんだけど(※5巻末からのエピソード) 本作の何が上手いってそのiPSに関する説明がものすっごい分かりやすいのな。なにがどうして「万能細胞」と呼ばれるのか、この研究で具体的に何ができるのか、そもそもメリットやデメリットはどんなものか、それらの解説をものすごく端的にかみ砕きなおかつオモシロおかしくしてくれてて、個人的にはこの部分だけでも化学知識のひとつとして得ておいたらタメになるくらい思ってるほど。いやホントそのへんの新聞記事とかテレビ番組観るよりもはるかに分かりやすいと思う。てかこのへんの事を含めて作者さん相当アタマ良いんじゃないかと感じることが多いんだよねー。劇中のセリフ回しとか目にしててもちょくちょくそういう風に思える、マンガの全体的な構成をかんがみても随分とキレる人間が描いてるという印象が強い作品。
 最新10巻では、研究データの盗難をキッカケにエイス研究所が存続の危機にまで立たされてサテこの事件の顛末はどうなる、といった展開の真っ最中。本作は本誌連載も私まったく読まずにコミックスオンリーなので気になるんだよねー。色々なイミで先が見えない事態が如何にして広がりそして収束するのか、こうご期待。

 それでは最後に、だいたい本作のナカミを端的に示していると感じるセリフを、1巻目から抜粋して終わりにしましょー。

 「エイスが扱うのは『遺伝子』に纏わる色んなモノ。
  こんな医療資材だけじゃないし、きれい事を通すのも大変でね。万能でもない。
  それでも限界までやっていいと思ってる、オレはそのつもりでエイスの所長に就いている。
  お前が護りたいと警備に就いた場所だ。・・・きっと助かるよ、お前達が護った子供は。
  オレがお前を助けた甲斐もあるってもんだ。
  ――じゃあね。あとは祈っといて」

    エイス所長・シンヤ博士のセリフより
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