『ドラクエ10』のPC(Windows)版が出るって先日発表されて、なんか公式サイトの意見投稿掲示板を中心に
かーなーり炎上しているらしいんだが。主に問題視されてるのは「3ヶ月前にWiiU版が出たばかりなのに本作目当てで購入したプレイヤーが意味を失う」ってのと「リアルマネートレード目的のいわゆる"業者"が確実に激増する」ってあたりなんだけど、
個人的にはどっちもまったくピンと来ない次第であり。まずひとつ目、私はそもそもデスクトップでもノートでもパソコンでゲームをやるっていう考え(あるいは習慣)が皆無の人間なので、PCマルチ化されたところで
絶対にコンシューマでしか遊ぶ気なんてないから、ぶっちゃけそういってる人らがイマイチ理解できないっていう( ̄_ ̄;) ふたつ目にしても、私もレベル上げとかでダンジョンうろついてると時折RMT業者と思わしきプレイヤーキャラを見かけるのだが、特に私個人が何か具体的な被害に遭ったことがないので
そもそも業者キャラの存在を気に留めたことがまったく無く、なので今後増えようがどーしようが別にって感じというか。
むしろあるイミでは、コレでまたさらにプレイヤー・冒険者が増えるならまた面白くなってくるかもなぁぐらいに取ってるんだけど。ま、前者はともかく後者に関しては今度どっかで実害を被るかも分からないし、そうなったらさすがに意見変わるかもね。サテハテどーなるものやら、とりあえず現状でもときおりサーバが重たくなるのにプレイヤー増えてさらに負荷が増すのはさすがにマズいかもなー、現状ある具体的な懸念ってそんくらいかもしれん。
さてもうひとつ『ドラクエ10』関係の話題。フレンドさんが教えてくれて&絶賛していて私も試しに買ってみたら
思った以上のアタリだったので、コミックスのショートレビューをやろうかと。
題名
『ドラゴンクエスト・蒼天のソウラ』 作者 中島諭宇樹
出版 ジャンプコミックス(※掲載誌はVジャンプ)
端的に紹介すると『10』の作品世界を舞台にオリジナルストーリーで展開するコミカライズってトコなんだけど、コレがまた
誰が言ったか「ドラクエ漫画にハズレ無し」のジンクスを見事に果たしている良作でゴザイマシテ(笑) ストーリーの基本は明朗快活な主人公達による王道的冒険活劇、作劇描写の上で原作ゲームのアストルティア世界をシッカリ扱っており、なにより上手いなぁと思わされたのがMMORPGとしてゲーム上で各プレイヤーが行っている色んな要素を
ワリとそのまんま描写・演出に取り込んでいる部分。クエストを受けて冒険に向かうだとか、戦闘でモンスターにちょっかい出し過ぎると"怒り"状態で狙われやすくなるとか、そういった諸々をマンガとして違和感無く表現しているのが興味深くも面白い。ゲーム本編での重要NPCも単なるサービスだけでなく登場させたり、でもその上でオリジナルのストーリー及びキャラ達を実に魅力的に描いていて、ドラクエ抜きでも単純にいち冒険マンガとして真っ当に楽しめるのがグッド。
あと欠かせないのが
「ドラゴンクエスト」というワードだなー。ちょっとしたネタバレにもなるんで詳しい事は割愛するが、シナリオ設定の上で本作、
ドラクエ漫画ではなくドラゴンクエストの漫画として展開していくのがすっごい良かった。コレまた『10』の要素を上手く使った描写のひとつなんだけど、あの使い方(セリフ)を目の当たりにしたときはホント感心したなー。堀井雄二さんが監修に入ってるらしいけどあくまで監修だもんな、シナリオ原作とかは全部中島さん個人の手によるんだろうし、あの設定は結構マジメに
バツグンだと思った。
物語は1巻時点ではまだまだ序盤も序盤、謎だらけだしそもそもプロローグの見開きに登場してるキャラの半分も出てないしで(笑)、これからどんな冒険が繰り広げられていくのか本当に楽しみ。
1話目だけなら公式サイトで公開しているので、まぁ画質悪いけどお試しにはもってこいかと。これで気に入られたなら、コミックス買って読んでもきっと損はしないですヨ。
それにしても・・・作者の中島さんってけっこう前に週刊ジャンプ本誌で連載してた人だよな。打ち切りで終わっちゃったけどオレその連載してた『切法師』ってけっこう好きだったんだよなー、巡りめぐっていままたこうして兄弟誌で活躍してるのを確認できたのは地味に嬉しい(笑) つーか当たり前だけど週刊でやってた頃より
格段に画ぇ上手くなってんなぁ、Vジャンプって低学年層向けだと思うけどキャラも演出作画も見応えあって満足度高いのがイイしね。
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