ちと仕事で失敗を繰り返してしまいワリと重度にへこんでいたんだが(※ぶっちゃけ現在進行形)、
E3の任天堂プレゼン動画を観て気持ちが多少上向き回復。その中でも
とりわけ格別の注目を見たのが『スプラトゥーン』なる完全新作であり。いやコレはデモをひと目見ただけで充分すぎるほどにハッとした、これくらい"ひと目ぼれ"するゲームは久しくなかったレベルである。ホントこのゲームは世界市場で勝負するにあたりいまや無視できないジャンルとなった、いわゆるFPSやTPSと呼ばれるアクションガンシューティングゲームに対する
斬新かつクリティカルな任天堂らしいアンサーとなってるのが、動画を見直すたびに伝わってくる。
いちおう自分も、ほんの1~2タイトル程度ながらその手のガンシューティングは遊んでいるが、実体験した上であまり好んで同ジャンルをたしなみたいとは思わなかったんだよな。ジャンルとしての面白味が伝わらないこともなかったんだが、一方で同時にソレが個人的にはイマイチ魅力に思えなかったワケで。まぁ単に好みの問題ってヤツ。でもこのタイトルはそのへんの、個人的には魅力と感じられなかった部分を見事にゲームデザイン上で作り替えることで、ジャンル分けとしてはTPSながらも全く新しいゲーム性を生んでいるのが見るだけで分かる。
従来の主なFPS・TPSとの違いを大ざっぱに並べてみると、「実銃での撃ち合い(殺し合い)」が「水鉄砲(ペンキ)の撃ち合い」となることで殺伐さが失せ
スポーツライクな遊びに様変わりしており、「プレイヤーを撃って倒すことがスコア」から「ペンキで汚した面積がスコア」と変わったおかげで
射撃下手なプレイヤーにも勝てる道が生じ、「リアル映像路線で大人向けの印象が大」だったものから「ポップなグラフィックで年齢性別を選ばない」ようになって
幅広い層へガンシューティングゲームの面白さをアピールできるよう生まれ変わっている。特に3つめ、こーゆう汚し放題やりたい放題な遊びとか子供って大っ好きだろ(笑)、低年齢層に対して倫理的になんの問題も無しに、かつ明らかに面白いだろうゲーム内容でFPSを広められる機会を作ったというのは偉いとすら思った。
いやーホント真面目に、こういうのを放り込んでくるから
任天堂のゲームは好きだし離れられないんだヨ、こういうゲームのためによる・ゲーム独特の・ゲームだからこそ実現しうる"遊び"、これこそが本当の
ゲームらしいゲームってヤツだよなぁ。今回の新作発表は他にも、『スマブラfor』や『ベヨネッタ』など取り上げておきたいようなタイトルがまだいくつかあるんだが、正直『スプラトゥーン』を取り上げるだけで本日は充分な感じ。発売は来年かぁ、めっちゃ楽しみ。