思った以上に
『ショベルナイト』にハマるこの数日。ステージ開始時に「READY」とか表示されるバリエーションで「
汝ショベルと共にあり」とか「
大地を削れ」とか、このへんのキレッキレな言葉選びはどこから来てんのか。海外謹製のゲームらしいけど、日本語訳も向こうのスタッフが中心なのかなぁ、だとしたら正にセンスのカタマリみたいなタイトルだなー（笑）
そんなこんなで本数少ないクセに消化が遅れ気味とゆー体たらく、とりあえず放送アニメ『ハイスクールフリート』視聴終了。最終回は
やっぱ主題歌流れた辺りの描写が燃えたなー、ドイツ艦が最後の援軍に来たのもベタだけど、晴風の艦船アクションがコレでもかって感じでもう。煙幕砲弾が弾をそのまま甲板上に載っけてあるだけだからムリヤリ正面位置に立たないと使えないからと強行的操船を決行したり、パラシュートを水中に投げこむことでブレーキ代わりにして強引な回頭をかましたりと、脚本的にも劇中人物自身のアイディア的にもまぁよく考えついたなと半ば感心するような描写が実に熱かった。あと晴風の最後、どっかのネット感想で視聴前に漏れ聞いてなんだソレと思ってたんだが、確かにアレは
どこのゴーイングメリー号だよと言わざるを得ない･･･！（笑） 無事に乗員を港まで届けた直後に沈むって、さすがによくも悪くもやりすぎだろｗ
さて総括。あんまりネット感想とか目にせず全話視聴していた本作だが、ソレでもビミョーに伝え聞いていた範囲じゃあ世間的評価はさほどでもなかったっぽい様子だけど、
私個人としては本作って序盤から終わりまでワリと評価高かったりしてた。というのも、
作劇設定と描写が案外ちゃんとしていたから。――というのは別に艦船描写の細かさとかではなく（※そもそもその手の軍事的知識なんてゼロだし分からん）、例えば主役サイドの海洋女子学校が海難救助の予備校として存在しているのに対して男子校は潜水艦等の海洋保安が主になってるらしいとか、そうした設定の組まれ方。
この手の「女子キャラ中心の物語」って色んなジャンルであるけど、ホント作品世界の地球中には女しか存在してねーのかと言わんばかりに、
なんの説明も無しに（←ポイント）男がまっっったく出てこなかったりするのが多いもので。まぁこのへん私自身の
ある種の偏見もあるかもだが、ともあれ自分の感覚としては男性完全排除で世界が描写されてる事がワリと多いとゆー印象がある（例：ゆるゆり） だけど本作では、「海難救助を女性が担うようになった近未来」という
だけで、あくまでも海の男、艦船に乗って働いている男性の海上自衛隊員等も並んで存在しているというのを明確に劇中で見せていて、こうした
雑じゃない劇中世界の社会描写が自分の描写感覚としても好みに合ってて実によくできていた。や、ホント好みの問題ではあるんだけど、理由も無しに男社会を完全に無くしてるような作品が"雑"に見えてしまうんだよ私って（苦笑） そのへんの描写以外だと、艦に搭載してる水上バイク（スキッパーだっけ？）とかな、ああいうガジェットがひとつ描写されるだけで「あぁちゃんと近未来感があるな、時代設定がそうなってるだけで済まされてないなぁ」と感じられて印象よかったりとか。繰り返しになるけど、こういう部分で雑に設定組まれてる作品の実に少なくないことか･･･（例：宇宙戦艦ヤマト2199）
ま、あえてツッコミどころを何か挙げるなら、海洋女子校の入学直後の実地研修で
艦に本物の魚雷やら砲弾やら搭載すんなよ、ってあたりかねぇ（笑） それなりの理由があるのは分からんでもないが、ソレでも危ねぇヨ怖いヨとは、特にラスト数話の武蔵とか観ててずっと思ってしまったなー（￣▽￣；） つーかあの艦、なまじ攻撃能力も防御性能も高すぎるから全力で"ぶん殴って"チカラワザで抑え込むしか動きを止める手段が無いのね、戦艦ってとんでもねえなぁ･･･ とまぁ、そんなこんなで観始める前はまた苦手なタイプの作品だろーかと若干警戒心もあったが、通してみれば意外なほど雑さの無いちゃんと設定描写がなされたアニメだった。こういう点で評価できる事もあるんだから、つくづく食わず嫌いというかある種の思い込みで作品を受け取ろうとするのは宜しくないよねぇ。ともかく
スタッフの皆様お疲れさまでした。にしても本作、劇中時間ってひと月チョイくらいでしかないよね、みょーに密度の濃い物語ではある（笑）
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