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白ペンギンが宣うた、白ペンギンHILOが日々つれづれに思ったことを宣うブログ

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原作付きって善し悪し目立つネ

 Amazonの。ほしい物リストちょっと覗いたらCDアルバムが1枚何故か半額以下になってたので(※価格で1200円くらい)、衝動的にいわゆる即ポチ。フツーにお得感満載なんだけど、でもなんで急にあんな値下げされてたんだか? 他のアルバムは通常価格だったからレーベルとかそのバンドとかで何かキャンペーンがあったワケじゃなさそうだし。うーんフシギ。

 『聖闘士星矢Ω』のマルス編ってトコだろうか、本作もあるイミで最終回だったワケだが素晴らしかった上に何より凄まじかった・・・!
 
演出的にはどアタマからだったけど、Bパートから作画・映像的にもまるっきり劇場作品ってレベルの勢いで、ラストの殴り合いなんかは観てて完全に圧倒された。あと物語的にも、光牙がちゃんと自らの闇を認めてそれでもなお光の道を選んでいく、と語ったのは実に良かったなー。いままで闇のコスモを否定し続けてきたけど、結局自分の内に本来宿るモノが闇である以上拒絶しても"始まらない"だろうと思ってたから、ソコに答えを示したのは物語的にも締まりがあった。また主人公としてキャストの演技もバツグンだったし、総集編的なOPは彼らの長い旅路を振り返るような気分になれたし、全面的に充実した内容でホント大満足。来週からの新展開にも期待が高まるばかりである。

 そしてコッチは本当の最終回、放送アニメ『マギ』視聴終了。
 本作は・・・あえて『星矢Ω』と比べてしまうとぶっちゃけ難が否めないラストではあったかなぁ。オリジナル展開によるいったんの幕引きとしても、そうしたがゆえに原作との違い方がどーにも気になってしまった。基本的に非原作主義である私だけど本作の最終章は何かと展開描写がなぁ・・・(軽溜息) あの作劇で2期に移行してまた原作に沿った展開を、果たして問題なく続行できるのかって懸念が小さくない。アリババに対して色々と"情報"を与えすぎな気がするんだがアレいいのか? 特に"アイツ"のマゴイが宿っていた件とか。

 さて本作の総括だが・・・やはり最終回を観ても改めて、どーにも惜しいというか不足なアニメ化作品という調子で落ち着いてしまったか(苦笑) つーか本作はこうしてアニメ化されて観てみて、ホント色々と考えさせられる部分が多かったように感じる。
 第1話をアレコレ作り替えて、メインキャラであるアラジン・アリババ・モルジアナを始めから登場するようにしたのはむしろ良い判断・改編だった。でも問題はそっから先、そのあとのダンジョン攻略編を展開圧縮気味にサクッと片付けたのは物語の導入でもあるしソレはまだ許容範囲、でもその次のアラジンのエピソードも短くまとめちゃって、とにかくサッサとバルバッド編に突入しようという魂胆(?)が見え透いてからは違和感の方が勝ってしまったというか。バルバッド編で3人が再合流してからが本作の実質的な本編始動であるのは原作マンガでも明示してるしソコは分かる、んだけど、今度は逆にソコで話数かけすぎてその後のシンドリア編に尺が足りなくなり、最終章はアニメオリジナルで上記の通りイマイチ気味な着地点、と。
 実際のトコロこの、バルバッド編からが本格スタートで話数もかなり多い、にも関わらずソコに入るまでのエピソード数も地味に無視できない長さだという問題は、原作マンガで読んだときからハッキリしていた箇所だったので、果たしてアニメ化するに当たってそのへんをどう捌くんだろうと待ち構えていたら・・・序盤からじっくり丁寧に描くでもなく多少の作劇改編をして都合付けるでもなく、単純に展開圧縮をやってきただけとゆーこの残念感。
 では原作マンガが悪いのかというと実はココが難しくて、原作にも確かに欠点はあったんだがアニメ版でのシリーズ構成がまずしくじっていたと自分は感じた次第で。アニメ版として本当にじっくり丁寧にやってくつもりだったなら、それこそバルバッド編の終了あるいはシンドリア編のプロローグまでで2クール使えばソレは実現できたハズ。でもソレだと八人将という魅力的なキャラが一気に揃うトコロまで描けない、だからクールをまたいでまでバルバッド編を中に挟みこんだ構成にしたんだろう。テレビアニメという商業作品としてその構成判断は分かる。・・・分かるんだけど、そうしたせいでシンドリア編に話数が不足しちまったのもまた構成ミスだったワケで。
 なんかさ~、本作観てるとなんとも、テレビアニメが抱える商業的な問題がハッキリ浮き彫りになってたように自分は思っちゃったんだよねー。作品として"売り"になるのはシンドリア編で登場するキャラだから2クール内でそこまではやりたい、でもそれにはエピソードの尺にどうしても不都合が出るから改変とオリジナル作劇を駆使してどうにか話数を収める、そのために原作と違うトコロが出てもソコは仕方ないだろう商売なんだし、みたいなそーゆう背景事情が透けて見えたような。
 自分の主義としてもアニメオリジナル作劇を否定したくはないんだが、でもその裏事情のせいでアリババが堕転しかけたのはやっぱマズいわ、苦しくても辛くても運命を否定せずに立ち向かおうとする陽性な心胆の強さこそが彼の良さであり魅力なのに、敵の罠にかけられたとはいえソコを変えちゃったのはなぁ、最後に「誰かを恨んだりとかはオレは嫌だ」と言わせたのは良かったけどさ・・・ あと師匠キャラ3人VS闇の金属器使いのバトルなんかも、弟子達がまったく歯が立たなかったトコロに助太刀で現れて圧勝して見せたからこそドラマ的にも燃えてカタルシスがあったのに、そーゆうの全然無くただバトルしただけになっちまったし・・・・・・

 いちおう来秋から2期にまた突入するって事で、果たして新展開を今度はまたどう捌いていくのか良くも悪くも気になるが、ひとまずは待っておくとするか。ぶっちゃけ不安の方がいまは大きいけどね、でもだからこそソレを吹き飛ばしてくれるような面白い2期にしてくれることを期待する次第。アニメオリジナルでもなんでも面白くさえあれば私は一切構わんのヨ、今期みたく中途半端に原作に沿った作りにするから悪目立ちするワケでさー。
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