そーいえば週刊マガジンの連載は、終わる前に大体「遂にラストO話!」みたくアオリ文でカウントダウンするよな。一方でジャンプだとそういうの無いよね、打ち切りでも長期作でも連載終了を事前にはっきり告知したものって正直記憶に無いもんなー。サンデーとかどうなんだろ。
そんなこんなで次週・最終話を残すのみとなった『我間乱』、我間と陣介、因縁の親子の決着が今回とうとう描かれたワケだが・・・正直にいって
今話の我間をスッッッゲェ格好いいと思ったのって私だけだろうか。いやぁ、目の前で膝をつく陣介にカタナを振り上げ、そして振り下ろし、そこで発した彼の言葉は正に
剣士・黒鉄我間の集大成とでも言うべきセリフだったかと。
コレは余所の、というか本作を紹介してくれた方のサイト掲示板で書いた事なんだが、我間ってそれこそシリーズ初期の頃から
敵との決闘に関して生死を勝敗の必要条件に必ずしも定めてはいないフシがあるんだよな。命がけのやり取りの果てとして、おのれの技量・剣術が相手に勝っていると証明できさえすれば、ソレ以上の・相手の命を殺ることまでは求めようとしないというか。モチロンこれまでの死闘の中で相手を死に至らしめたことは何度もあったけど、それは結果的に絶命させるに到っただけというのが大半で、本心からも殺そうと考えたことはおおよそ無かった、少なくとも物語を読んでいて彼はいつもそういう"姿勢"だった。
だから今回・物語の最終決着にしても、陣介を打ち倒す=斬って命を奪うことを当初からの大命題としていながら実際にはあの結果に到った、そこには
我間の剣士としての生き様に貫かれた強くも気高い一本の"芯”を感じたほど。読者によっては残念というか物足りなく感じる人もきっといただろうけど、むしろ私個人は最後まで根っこがブレることなくあの結論へ辿り着いた我間に
感動してしまったなぁ・・・
くだんの紹介者のサイト日記で
「あれだけの伊織VS陣介戦をやったあとで我間にこれ以上の見せ場なんてあるのか?」みたいに述べていたけど、いやぁ、剣士としてカタナによるのではない心・信念による決着を描いてもらえて、私は心底から満足した。もうホント『我間乱』という物語の結末を堪能した気分。これで心置きなく真の完結、次週を待ち構えられるわぁ・・・(余韻)
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