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白ペンギンが宣うた、白ペンギンHILOが日々つれづれに思ったことを宣うブログ

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夏だけの2人の物語

『神トラ2』ってルピー消費が何かと多いバランスになってるから過去作に無く積極的に拾うようになるんだけど、このへんのシステム作りって『Newマリ2』と同じ感覚じゃねーかとフイに気付く。まぁスタッフもいくらかかぶってるんだろうし、同じ会社のゲーム同士で影響しあってる部分はあるんだろーなぁ。

 連休で観るテレビ番組も、レギュラー録画が休みになること含めて激減するの分かってたから何枚かDVDをレンタルしていたんだが、その中で『蛍火の杜へ』がかなり良かった。『夏目友人帳』の原作・緑川ゆきさんが手がけた読み切りを、同じく『夏目』のアニメスタッフが集結して制作された短編映画作ってことで、クオリティに関してはまったく不安を抱くこと無く安心して観てみたんだけど、まぁコレが本当に綺麗で儚い内容に仕上がっており。
 『夏目』は主役が少年なので(※いまさらだけど少女マンガ誌連載でよくこの設定成り立ってるよなぁ・・・)、作者自身もソコは意識的にやってるんだと思うが、主人公メインの恋愛模様が描かれることってほとんど無いワケで。一方で本作は人外の少年・ギンと人間の少女・蛍とによるストーリーなため、内容は思いっきり少女マンガ的な恋物語。ソコのバランス、淡い想いの重なり合いがまぁ絶妙というかキレイというか。そもそもギンが「人間に触れると消えてしまう」という設定の存在であり、ネタバレになるがその基本設定がある時点で物語文法として最後には消えちゃうこと分かりきってるワケだが(笑)(←いちおう伏せ字)、でもそのシーンがもう最高に良かった。もうこの切なさやら儚さやらを見せるタダ一点のために本作は存在していて、ソレがカンペキに機能してるんだよなぁ、あの映像ではない、脚本演出のレベル高さはマジで素晴らしいとしか。
 他にも劇伴がかなり高クオリティとかあるんだけど、やっぱり音声関連で語るべきは本作がギンと蛍だけの実質的なふたり芝居による物語であることではないかと。ギン役の内山昂輝さんも蛍役の佐倉綾音さんも、失礼ながら両者とも役者としては正直まだまだっていう立場のハズだけど・・・でも本作にかけた熱意は相当以上だったな、ふたり芝居の作品として成立するだけの演技をしていたのは見事としか。特に佐倉さんだなぁ、ハナシが進む毎に6歳の少女から成人女性にまで成長していく蛍という立場を全編通してしかと演じていたもんなー。

 本編44分という短編、しかも上映シアターがわずかという作品ながら、映画コンクールで受賞まで果たしたというのも観てみて納得。つーかコレはホント、劇場スクリーンで観ておきたかった。いやー、公開CMやってるときからそう思っていながら結局行けなくて今回レンタルしたワケだが、本作に関してはつくづく損した気分だなぁ。ともあれ『夏目』を知っていてあのテイストが好きだという人なら観といて間違いない作品であるのは確か。いまはあいにく冬真っ直中だけど、通して夏だけで紡がれるふたりの出会いから恋の結末までを、ご興味ありましたら是非。
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