半月ほど前に友人らとのボイスチャットで、現在放送中のアニメ版『ジョジョ』がふと話題に上り。他の連中が確か
「第2部のOP最後でジョセフがかぶってる帽子はネタバレじゃないの?」みたいな事を言っていて、まぁ私はアニメ観てないからその時点では何の事か全然分からなかったんだけど、その後こうして原作マンガ7巻まで読み進めたら特徴的な帽子を身につけたキャラが登場してきて
あぁそーゆう意味か、と。つまりこの先の展開で彼がそーなってその後ジョセフが帽子をそーゆうイミで受け取るんだな?、と。
ココにどういった問題があるのかというと、
実は「○○ってネタバレじゃね?」と発言する行為そのものがネタバレになってしまうという密かな難点である。何も言わずに静観されてさえいれば単なる演出・ワンカットで済むハズのモノが、ネタバレじゃないのかと
指摘する事で勘の働く人間には察知されてしまうという問題。そして、ネタバレ云々を気にする人は大抵この問題に気が付いてないというコレまた困ったハナシであり。
物語におけるいわゆるネタバレ要素ってかなり絶妙なシロモノで、そうと他者が示さない限り気付かれないモノの方が案外多い、少なくとも私は前からそう思ってるんだよね。
例えばそうだな・・・とりあえず有名所だし『ONE PIECE』で挙げると、
(1)頂上決戦編でエースは死ぬ
(2)独り背を向けるエースへ必死に手を伸ばすも届かないルフィ、というカット
(3)上記(2)のカット絵を指して「これネタバレじゃん」と言う
例えばこーゆう3つがあったとして、まぁ(1)は言うまでもなく
明確なネタバレ。なんだけど(2)はコレ単体だと基本的に
何か意味深なカット絵にしかならない。そして問題になるのが(3)で、他から
指摘が入った途端「え、この絵がどうかするの? ・・・もしかして?」という
推理が始まってしまい、勘がイイ人間はその先、エース死亡という
結果を思いついてしまう可能性が浮上するんだよね。何も言われず黙っていれば起こらなかった(気付かれなかった)ネタバレが、「ネタバレじゃね?」とひと言いってしまうだけで起きてしまう、その可能性が生じてしまうという問題。
こういったハナシで近年特に思い出すのが
『シュタインズゲート』のゲームPV第2弾。この動画、アニメ版放送当時に方々で
「重大なネタバレだから観るな」みたいに言われてたんだけど、そうした指摘を目にするたびに自分は「言わなきゃネタバレにもならねんだから黙っとけよ・・・」とか思ってたもんであり。や、ゲーム本編やアニメを中盤くらいまで体験した段階で観たら"気付く"のも当然に思うけど、予備知識ゼロの状態でこのPVだけ観ても何も"分からない"ハズなんだよなー。つーか、後者みたいな人間が観てエピローグの展開にまで勘付いたとしたら、単純にその人は推理力ハンパねぇだけだヨ(笑)
ともあれ。ネタバレ行為、あるいは防止って、ハッキリ明確に提示しない限り大半の場合はネタバレには到らないモノなんだよね、本来は。でも「ネタバレじゃん」と横から言ってしまう事でソレが起きてしまう。じゃあなんでそんなコトになるのかっていうと、指摘する人は
事前に知っているからその指摘対象が今後の展開に対して
意味を持つことを分かっている、なのでネタバレだと言ってしまう、と。だけど、繰り返しになるけど本当に知らない人間にとっては大概の場合そうそう懸念するようなことにはならないもんなんだよなー。
「ネタバレだよ」と言うことソレ自体がネタバレに繋がる、気をつけたいと思っている人はまずこの事を知っておいた方が良いように考える次第です。
ときに。私がネタバレをあんまり気にしないのは、その指摘から生じる
推理行為が地味に好きだからであり。上記の『ジョジョ』の展開にしても、まだ実際に決定的場面を目撃してないから予想が当たってるかどうかは分からんのよね。きっと大方あってるとは思うけど、ハズれてたらソレはまた言ってたネタバレってのがどういう意味なのか改めて知る楽しみがあるし。サテハテどーなる。
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