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白ペンギンが宣うた、白ペンギンHILOが日々つれづれに思ったことを宣うブログ

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地味に1週間寝かせたネタ

辛うじてゲットできた本日土休、ブログ更新からして約1週間ぶりだが『ゼルダ無双』のプレイもよくよく振り返ると同じくらいだなー・・・(遠い目) てなワケでとりあえず今日はストーリーを一気にクリア、本編では最後に解禁となるガノンドロフが思ってた以上に扱いやすい&カッコイイで満足。強攻撃とかのコンボが「薙ぎ払え!」と言わんばかりに画面上の雑魚を文字通り一掃する広範囲攻撃で、実に魔王様らしい戦闘スタイルなのが爽快感バツグン。『スマブラ』の徒手空拳タイプもあれはアレで悪くないんだが、やっぱり大剣ブン回しながら魔法をぶちかますとゆー本作のスタイルの方がより"らしい"よなー。とりあえず本編終わったことだし、あとはやり込み要素を楽しみながらまた来月の『ベヨネッタ2』まで繋げていこう。まぁアッチは同梱の『1』から始めることになるんだろーが。・・・先が長いな( ̄▽ ̄;)

 先日思いついてどーしても書きたかったネタ。前にテレビ番組の『奇跡の地球物語』で青森ねぶた特集をやってて、なんでもねぶたはアレ作成はじめは具体的な設計図とかじゃなく正面図1枚のみ、つまり平面画から詳細な立体みこしへとディテール詰めて作り上げるモノなんだそうで。ソレを知って真っ先に思ったんだが2次元イラストからフィギュア作るのとやってる事ぁ大して変わんねぇな、と。・・・イヤだってそーじゃん?(微汗)、ねぶたの外観的にも基礎になるその設計図はまさに元来の意味としての「漫画」と言うべきモノだし、そのへんの美少女フィギュアと本質的な部分は同一といってイイんではないかと。いやワリとマジで。
 他にも先だって読んだマンガで、日本古来のおとぎ話なんかはよくよく突き詰めて思い返すとそこらのラノベみたいなあらすじだよなー、とか。・・・ホラよく思い返してみなさいよ(微汗2)、例えば『かぐや姫』なんかは偶然見つけた幼子が実は月に住むお姫様だったという設定なワケで、コレはけっこうマジメに世界最古のSFとも言われたりするし(※実際に私の高校時代の国語教師がそう評した)、複数の皇子や有力者の息子から言い寄られてそれぞれに貢ぎ物を持ってこさせるという展開は逆ハーレムものの様相を呈しているワケで。『桃太郎』も出自からしてイミありげだがソレはソレとして爺さん祖母さんに育てられただけの少年が世間を脅かす鬼を本拠地に乗り込んでまで倒しに向かう、しかもそのお供は団子ひとつで命がけの戦いに参加した動物たちとゆー、見方を変えたら「オレTUEEE!!」的な設定としか思えん。『鶴の恩返し』なんかもちょっと違うけど擬人化みたいな側面あるし、おとぎ話ではないけど『源氏物語』なんてまさにハーレムものの原点だし。なんかこう、シナリオが単純・短縮化されて現代に残ってるだけでもっと内容の詳細突き詰めて描き直したら立派なラノベになるだけではないかと。コレまたワリとマジで。

 というか、そういう文化・伝統のバックを持ってた日本人が現代においてオタク文化としてこんな風なサブカルを展開しているのって、実のトコロ何も変わったことじゃなくむしろ正当進化と言ってもいいんじゃねーかと思えた次第で。「道を踏み違えた」どころか「1000年前から大して変わらねえ」のが日本人の趣味嗜好の根底なのかもしれない、そんな事を思った夏の終わり始め。
 ・・・・・・改めてとんでもねえなこの国( ̄フ ̄;) そらお城重機・工具も擬人化で美少女に変換されるってもんだワ。むしろ正しかった。

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意外とシークが自分に合ってた

お盆休みおわりー。今年は直前が異様に忙しいというか、仕事がキツイ状況だったのもあって余計にまったり好き勝手にすごせたような印象が。とりあえずやりたかったことは大体できたし堪能したな、まぁホントは1点手を付けられなかったモノがあるんだが・・・ソッチは来週から本気だそう。いやマジで。

 てなワケで連休最終日はずっと『ゼルダ無双』を遊び倒しておりました。旅先で余所のゲーム系ブログ見てたらやたらと高評価だったのもあってかなり気になってはいたんだが、買ってプレイしてみて大納得、こりゃ面白いわ。自分、『無双』系のゲームはまるきり初体験で『ゼルダ』についてならシリーズ全作やってるという人間なんだが、本作1本だけで両ゲームシリーズのいいとこ取りをしてまとめ上げているというのがけっこう伝わってくる感じ。
 『無双』元来の魅力なのだろう一騎当千で暴れまくるという要素は、アクションの気持ちよさとモーションの格好良さを手軽な操作系で楽しめるという部分でハッキリ分かる。てか私チョイと誤解してたかもだが、『無双』ってタダ雑魚敵をバッサバサぶっとばしてくだけじゃなくて、マップ内の各拠点を奪い・奪われしながら変化していく戦局をコントロールしたり、アクション部分もボタン連打だけじゃ倒しきれないような中ボスなんかもいたりと、案外テクニカルで戦術的なプレイを求められるゲームだったのねぇ。あんな、悪くない意味で忙しいゲームだとは思ってなかったワ。『ゼルダ』らしさにしても、謎解き要素こそ無いもののアイテム探索やそれらを駆使してボスを攻略する部分などで活かされている印象。あと余所を見てると音楽のアレンジがイイって感想けっこう見かけるけど、私はその他にもステージのリアレンジやキャラモデルの出来の良さとかグラフィック面もかなりイイと思うんだよなー。『時のオカリナ』のデスマウンテンステージや『スカイウォードソード』のスカイロフトとか無双バージョンとして上手く作り替えてると思うし、何よりHDで現代的高クオリティでルト姫やミドナたちと"再会"できたってのがシリーズファンとしては地味にかなり嬉しい(※ミドナが大好きな管理人) てか任天堂側の監修とか原作スタッフ参加も当然あるんだろーけど、ソレにしたって本作のスタッフはザントやギラヒム様好きすぎだろ(笑) あのキャラ立てとデモシーンでのモーションの切れ味は気合い入りすぎな気さえする・・・
 あと何より遊んでみて驚かされたのがシナリオの良さ。良さというか作劇の組み立てが上手いという印象だろーか、本作のストーリーって完全な番外編とかじゃなくちゃんとシリーズ正史のひとつとして組み込んでも問題無いくらい設定を活かして作ってんだよね、ソレがなんというかエライ。プレイアブルキャラがシリーズの『時のオカリナ』と『トワイライトプリンセス』と『スカイウォードソード』、つまりリアル頭身系の『ゼルダ』のみから参加しているワケだが、ソレについては『無双』に似合うのはソッチ系統だから当然の選択だったとして、なんで彼ら彼女らがゲームに出てくるのかの理由付けをシナリオ上でちゃんと説明できてるのがグッド。その上でオリジナルキャラであるラナもシッカリと、本作の物語におけるキーパーソンとして立ち回らせており、コラボタイトルとしても1本の独立した新作無双としてもまとまりよく作ってある感じ。もっとこう、ヘンな意味でなくザックリしたストーリーなのかと思ってたから、コレまたイイ意味で裏切られた箇所ではある。

 同ステージを再プレイばかりしてるせいでまだストーリーモードも終盤手前ぐらいの進行度、コレに加えてやりこみ用のモードが丸ごと残ってるとかボリュームがヤベェことになってるなコレ(笑) ともあれ『無双』が初体験でも充分楽しめる、むしろ両シリーズのファンでも逆に初プレイでも面白いだろう確かなクオリティの新作だった。しっかし『スカイウォード』の終盤で無双みたいなシチュエーションがあったけど、そこからいまホントの無双が作られるとはさすがに当時思わなかったなー(笑)

普通に使っても2日は充分保つな

お盆恒例の道内巡りドライブ、今回の行程は小樽→留萌→手塩→稚内→豊富→名寄→興部→網走→標津→根室→浜中→釧路→浦幌→池田→新得→富良野→美瑛→旭川→滝川→美唄って感じでフィニッシュ、3日間・約1550kmの行程なり。今回は何が悪かったって道中ずっと安定して天気が悪かったことだなー、いちおう始めから走行ログのGoogleアース用データ取りを主目的にしていたしソコは大体果たせたんだが(※おかげで北海道の主要道路の8割強は網羅し終えた)、ドライブ自体はそれほど楽しくなかったかもしれん。んで家帰って明けての今日はやたらと晴れてんのな、なんか近年は大体こんな調子な気がする・・・

 そんなこんなで丸3日ふらついてたワケだが、その間にKindleでセール中にアレコレDLして積みっぱなしにしていた電子書籍をひとしきり読み切れたので、その中でアタリだったマンガのショートレビューでもしよーかと(←旅行のハナシをしろよ)

『スターマイン』
 4コママンガって電子書籍端末とはイチバン相性が良いハズだし試しに何か読みたい、と思って物色してるときに目に付いた作品。まったく知らないタイトル及び作者だったのもあって不安も強かったが、ありがちなハーレムラブコメながらもテンポの良いコメディとしての比重が強めで気に入った。Amazonの商品画像見てると続刊の表紙絵が着実に進歩していってるのがスゲー気になる、まぁそのうちのお楽しみってトコだな。

『デンキ街の本屋さん』
 秋葉原のオタク向け書店を舞台にしたラブコメって感じか、事前に思ってたよりもオタクあるある的なネタは強くなくて真っ当にキャラの絡みが賑やかで楽しい作品として面白かった。しっかしこの作者さん、キャラの赤面とか泣き顔描くのがスゲェ上手いな、この手のジャンルでやってくのに相当有利な"武器"を持ってるタイプじゃないかと。書評を目にするに続刊はラブでコメる比率が強まるらしいのでソコに期待。

『モノクロームミスト』
 元々イラストレーターとしての作者さんの絵が好きで、その初コミックスということで不安混じりに読んでみたが、コレが思っていたよりマンガとしてよかった。話の設定としてはありがちなダーク寄りのファンタジーなんだけど、キャラ作画のクオリティがとにかく高くてソッチだけで充分読みごたえを得られるレベル。イラストレーター出身だと"マンガとしては"イマイチになりがちってケースがあるんだけど、本作は全体的に完成度がシッカリしてるんだよなぁ、大したモンだ。

『鏡野町のカグヤ』
 『かぐや姫』や『浦島太郎』など日本のおとぎ話・むかし話をネタにした現代ラブコメ。・・・しまった取り上げた4作品中3つがラブコメだった、どーゆう片寄り方してんのオレ(微汗) コチラもまた絵師として好きな作家さんだったワケだが、同人とかでやってたらしいこともありマンガ自体の出来映えはもとより、お話そのものも予想以上に面白くてよかった。おとぎ話のネタを原典レベルから参照して作劇に取り込んでいるようで、しかし基本の「むかしむかしあるところに・・・」程度しか知らなくても充分楽しめる、そのバランス取りが見事。本作だけまだ1巻のみなんだよな、続刊出たら早く読みたいトコだけど。


 以上。いままでもKindle端末は札幌出たときとかにも持ち歩いてはいたけど、こうして遠出で本格的に扱ったのは初めてで、改めて出先で使ってみると「本棚を持ち歩く」という商品コンセプトを実に痛感した。てか旅先みたいな、地味に間が空くときがちょくちょくあるみたいな環境下ではホントに便利だわ。スマホみたく自前の通信機能が無くてもそのへんのホットスポットから手軽にネット環境得られることも少なくないし(まぁロックかかってるケースのが多いケドね)、タブレット端末の良さ・便利さをつくづく思い知った次第。来月また関東まで遊びに出るけど、そのときはもうチョイ上手く活用できそうだ。

今日の台風北海道まで来るだろーか

数日ぶりに『ドラクエ10』をまともにプレイ。簡易履歴から見るに10日ぶりくらいだった模様、そりゃ職人ギルド行ったら仕事がたんまり振られるワケだわ・・・(笑) でも目標だったシナリオ進行は全然進められず、たまってたボス召喚コイン等の消化と期間限定クエストに時間が取られるカタチになってしまった、このあと就寝前のプレイでどのくらいシナリオこなせるかなぁ・・・

 休んでる間に見つけた気になる拾い記事をまとめて一気に並べてみる。
 何故ヒトを殺してはいけないのか。これ記事タイトル見た瞬間に思った、お前ら『イレブンソウル3巻』読んでこいよ、と(笑) ホント、同作で語られた「殺人が社会的に禁じられている理屈」は個人的に正直かなり納得できたし、端的にまとまった意見でよく説明できてたと思うので。ココで簡単に説明すると、「人間は社会文明を構築したからこそ野生の生態系から勝ち得た、ゆえに社会を維持できなければ簡単に野生動物と同じに成り下がる、よって仲間の排除行為=殺人は社会にとってのルール違反である」という理屈でして。この考え方だと、一定の犯罪までは免罪の余地が与えられること、しかし重大犯罪に到った場合は死刑が決行されうる、そのへんの道理についてもそれなりに説明が付くんだよな。
 ともあれ『イレブンソウル』はこのへんサクッと説明していて、ソレだけでなくてもいちSFマンガとしてかなり面白いのでフツーにオススメ。ホントはKindleで全巻読んでから総括レビュー書くつもりでいたんだけど、なーんか機を逃してしまったんだよなぁ・・・

 マニュアル車乗りってオートマ車を見下しがちだよね。コレ、ちょっと前に友人が似たような感じでATをディスったりしたことがあったんだが(※まぁその友人の場合はちょっとした逆恨みだったワケだがw)、ホントなんでMT乗りはATをダメなモノとして見る傾向が強いんだろーね? 私は初めのマイカーがMT軽自動車で、いまは長らくAT乗りを続けている身だが、やっぱり運転する上で楽しいのはいまでもMTだと思ってるけどその一方でATを馬鹿にしよう・したいとは特に思わないんだけどなー。リンク先ではMT免許の方が取得に労力必要だから格付け的に見下してるってあるけど、まぁソレ自体は納得できなくもないとして、ぶっちゃけ現代クルマ社会でMT技能が必要とされることはかなりレアな実情の中で、果たしてMT免許にどれほどの有用性があるのかって、オレが免許取ったときからずっと思ってたりするし。トラックとか中~大型車両に乗る・そーゆう仕事ならほぼ必須だけど、一般的にはほとんどあってもなくても問題無いだろ。ソレこそホント、いまの社会だとMT免許って正直かなり趣味の領域にすら近いように感じるんだよなー。あとこの手の意見者でよくあるのが「MTに比べてATは運転が簡単すぎるから事故件数も多い」っての、そりゃそーだだっていまの自動車シェアじゃATのが圧倒的大多数なんだもんヨ参考データ)、全体の比率から見りゃあATのが事故の割合高くなるの当たり前だわ。ホントそれ指摘するんならトラック等の事故数も並べて語らんとフェアじゃないと思うんだよなー。まぁトラックのAT車とかホントめずらしいから比較データには成りえんかもだが。
 とにかくなんてゆーか、個人の好みでMTがイイ・ATはイマイチっていうんなら特に構わないんだけど、あーだこうだと理屈付けてさも当然であるかのようにATをディスる向きに関してはこう、ストレートにいうと気に食わないんだよねぇ。だってそういうときの意見は大半が公平じゃないんだもの。てかホント自分、ちょくちょくこんな感じの反論書いたりするけど、この手の論展開が嫌いな人間だよなー(苦笑) 繰り返しになるけど私いまでも乗れるんならMT車ほしいのが本音だよ、でもだからってATが悪いとは思わないよ。だってソコはイコールで繋がらないし、むしろ乗り慣れていまはATなりの良さも分かってきてるしな。

 無音声映像でも画像を解析することでその場の音声を再現できてしまう技術。イヤ、なんつーか技術としての理屈はよく分かるんだが、しかしその上でその高度テクノロジーぶりがむしろキモイ(笑) ホント仕組みとしてはかなり納得できる技術なんだけど、実際ソレで人のしゃべった言葉すら再生できちゃうってのはとんでもねーなぁ。再現方式からするに元映像にはある程度以上の画面解像度及びフレームレートが求められるっぽいから、なんでもかんでも再生可能かっていうとそうとも限らなそうだけど、ソレでもやっぱりスゴい技術なのは間違いないトコロ。何年も前にモノクロ画像を実際の色にかなり忠実なカタチでフルカラー化してしまう技術ってのがあって、ソレ見たときも大層驚いたモンだが、コレもまた同レベルで大した技術だわー。そのうち冗談でなく、恐竜なんかの絶滅古代生物がもってた本来の皮膚の色とかも科学技術で解明できるようになったりするんだろーなー。まったくテクノロジーの進歩ってのはいつも私をワクワクさせてくれる(笑)


実写だと志々雄がマジで不死身すぎに見えるw

近ごろ帰りの遅い日が続いていた弊害(?)で『ドラクエ10』のプレイもスッカリ止まってしまっていたり。ときどきチョイとログインしてサポート仲間経験値だけ取得しといてるけどホントそれだけ、今日も色々出かけてたりしたから結局放置したままだし。ちとこの先やろうと(というか再開しようと)思ってることと、別の新作ゲーム購入予定でもあることを鑑みると、いっそこのまま休止してしまうというのも"手"かもしれんけど。ひとまず明日は完全に空いてゆっくりできるから、ソレでどーするか決めるかなぁ。できる限り"引退"ってのはしたくはないんだけど。

 そんなこんなでシンドイ1週間をなんとか抜けての土休、今日は映画観てきた。『るろうに剣心・京都大火編』観覧。もうこのひと言で充分だ、期待以上にスゲェ面白かったわマジで大満足(喜) 前作は映画館には足を運ばずレンタルBDで観る機会を得たのでソレで体験してみたら面白くて今作は期待を胸に出かけた次第だが、ホント劇場まで行った価値のある内容だった。まず何より全体の編成が見事、何がすごいって2時間強の本編尺を冒頭からラストシーンまで全編通してまるきり中だるみを見せずに突っ切るというその充実具合。本当に「退屈なシーンが入る」というのが皆無と言ってイイくらいまず無かった、終盤・クライマックスに到っては「そろそろ前編終わりか・・・?」とある種身構えながら観ていてもまだ盛り上げまくりのままシナリオが続き、本当にラストきっちり後編への"繋ぎ"が描かれてエンドロールに入るという。前後編の連続2部構成で作られた映画とかあんまし観たこと無い身だけど、本作ほどに2時間以上の長さでありながらたっぷり描かれたような作品ってそうそう無いだろうと思えるほど。
 その本編内容はコレまた、予想以上にかなり原作準拠のシナリオ展開。逆刃刀を新たに手に入れるエピソードとか外されるモンだとばかり思ってたけどキッチリ載せてきたもんなぁ。全体の尺からすると剣心が神谷道場を出て行くまでなどもかなり早くに描かれてることになるんだが、そのシーンまでのドラマ描写が不足無いおかげでそんなの全然気にならなかった。その代わり京都での薫たちとの再会が改変もあってちょいとアッサリ気味ではあったが、剣心の物語として描こうとしていた部分を考慮すると個人的にはアレでよかったとは思うなー。と、そんな風に原作マンガの展開をワリとなぞって進みながら、ちょいとネタバレになるけど、終盤の展開は大きく映画オリジナルの流れに。ラストシーンのアレとかまぁたぶんそーゆうことなんだろうけど、ともあれ終盤で一気に展開が変わるおかげで完結となる後編の展開が良い意味で読めない。決戦バトルの対決カードとかはきっと原作通りで組まれていくんだろうけど、しかし基本のあらすじは現段階じゃまるで見えやしない。この計算もまた見事だわ、マジでスッゲェ気になるもの(笑)
 各出演陣の芝居もまた満足度高し。原作者の和月さんからして太鼓判を押された主演の佐藤健さんは今作でも殺陣シーン含めて見事に剣心を演じきってくれてるが、並んで志々雄を演じた藤原竜也さんも実に好演。アニメ版の同キャラを意識したのだろうか、声色からして作って演じた志々雄像はホントによくハマってた。神木隆之介さんによる宗次郎は、原作に対して喜怒哀楽の感情が多少見えやすい人物像として演じられてはいたが、しかし同時に内面に潜む狂気が絶妙に感じられる芝居でもあってコレまた充分。加えて個人的に目を見張ったのが月影村のエピソード(※志々雄に占拠された政府に見捨てられた村)に出てきた少年だなー。その子役がホント激情の面で素晴らしい演技を見せてくれて、彼のおかげでここのエピソードの存在感が一段も二段も高まっていたように感じるほどだった。あの子はホント、これからの役者人生が軽く気になるくらいだわ。翁役の田中泯さんも含めて殺陣・チャンバラについては文句無しのクオリティだったけど、あえて難点をひとつ挙げると薫役の武井咲がちょっとへっぴり腰気味のアクションだったのが残念だったかも(微苦笑) タダのヒロインなら構わないんだけど薫はいちおう剣術道場の師範代だからなー、もーちょいガンバってほしかったかもネ。

 ともかくまぁ、感想並べようと思ったらマジでいくらでも書けそうなくらい観どころ充分・満足感十二分の素晴らしい実写化映画だった。新時代的表現の時代劇とも言える本作、期待して観にいって損することはまず無いと断言してもいいほど。つーか大半のお客が期待以上に楽しめると思う、そしてこの内容で楽しんだなら早々に完結・後編が観たくて仕方なると思う。何よりオレがそうだ(大笑)
 ・・・以下ネタバレになるのでご注意だが、個人的に前作でイチバン好きだったシーンが剣心が朱色の羽織を着るようになるとこ、つまり原作と同じ服装に変わる場面がバツグンに気に入ってたんだよね。本作ではその朱色の羽織を脱いだ状態で京都に向かうという作劇で、予想だけど後編のどこかの展開でその羽織を身につけ直す、つまり孤独な流浪人の剣客から神谷道場に根を下ろす緋村剣心に"戻る"という描写が入ると思うんだよ。そのドラマがどんな風に描かれるのかも含めていまから後編に超期待である。イヤほんと早く観たいわ。むしろ時間があるならこの前編もっかい劇場で観たいくらい。